雅楽に暑さは大敵

 梅雨明けと共に今年も暑い夏になっています。今年は史上最も暑い夏になるという話もあります。
さて、雅楽の楽器にとって暑さは大敵です。
笙という楽器は火鉢であぶって温めないと音が出せない楽器です。それはリードの接続部の蜜蝋を温めて柔らかくしないといけないからです。
かといってあまり温めすぎるとよくありません。高温になりすぎるとリードが壊れてしまう可能性もあります。夏の高温も要注意ですね。


 龍笛も吹き口の中に蜜蝋が詰められいて、これで音程を調整しています。
この蜜蝋部分が変形してしまうと音が狂ってしまうわけです。
和鳴会のメンバーにも、かつて夏場の車内の高温で龍笛の蜜蝋が溶けてしまい大変な思いをした方もいます。
雅楽の楽器には暑さは大敵です。

舞楽の衣装も真夏の暑さの中ではとてつもなく汗だくになります。


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