定期演奏会開催にむけて
五月に予定している「和鳴会定期演奏会」に向け、練習を重ねている日々ですが、そろそろ当日の演出や、それまでの準備などに対しての打ち合わせも続いております。
打ち合わせの中で、厳かさを中心に演出するのか。カジュアルさを演出するのか。はたまた、厳かでありながらカジュアルに演出していく。色んな意見が出るのですが、悩ましいのがコロナ禍という現状です。一つ提案しては「換気が」とか、「ソーシャルディスタンスが」となってしまいます。
先日からワクチン接種が始まり、明るさが見えはじめたものの、今だに続く「新しい生活様式」の中で、どのように雅楽の魅力を発信出来るのか。自分達の演奏会に、どのような新しい価値観を付けられるのか。
課題は山積しておりますが、会員一同、練習に励み、知恵を絞って新しい演奏会に挑みたいと思います。
新しい年を迎えて心も新たに
明けましておめでとうございます!
雅楽はおめでたい曲として様々な場面で演奏され、BGMとして流されています。お正月には特に耳や目にする機会が多いのではないでしょうか。NHKで毎年元旦の朝に放映される舞楽の放送では今年はコロナのためか、過去の演奏の様子が放送されていました。
平安時代 701年(大宝元年)治部省のなかに雅楽寮が設けられ、雅楽は宮中の重要な儀式や年中行事に欠かせないものとして継承されてきました。752年東大寺盧遮那仏の開眼供養会で演奏会が行われたことは有名ですが、その後、四季折々の年中行事の際に演奏されるようになっていったようです。
昭和30年には、宮内庁楽部の楽師が演奏する雅楽は,国の重要無形文化財に指定され,平成21年には、ユネスコ無形文化遺産保護条約「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載されました。これにより日本の雅楽は、人類が将来に渡って継承すべき文化であり、歴史的,芸術的にも世界的価値を有するものとして認められています。
私たちは雅楽を演奏するものとして、我が国の伝統文化を、責任を持って次世代に継承していくために、これからも維持・発展・に努めていかなければならないと新年に際し改めて感じました。
令和2年を振り返って
今年もあと少しとなりました。今年は日本中いや、世界中の方々が新型コロナウィルスに悩まされた1年になったと思います。和鳴会も会として何も行事を行えませんでした。
しかし、「ピンチをチャンスに代える」じゃないですが、色々と新しい事に挑戦することも出来ました。来年には楽曲演奏の配信、また感染拡大防止に配慮しての定期演奏会なども予定しています。来年は少しずつですが、会として動いて行きたいと思います。今年は演奏会など楽しみにしていた方には、大変申し訳ありませんでしたが、来年は期待してお待ちください。関係各位の皆さんには、来年も引き続き変わらずの御支援御協力をよろしくお願い申しあげます。来年は皆さんと笑って会える事を念じたいと思います。
会長大熊真司
例年なら演奏機会の多い季節ですが…
11月28日は親鸞聖人のご命日。そこで、11月から翌1月にかけて、浄土真宗の各寺院では報恩講が勤められます。報恩講はお念仏のみ教えをお示しくださった親鸞聖人に感謝し勤められる、一年でもっとも大切な法要です。
通常では、会員のみなさんの寺院に参り、雅楽の演奏も入れながらお勤めさせて頂きますが、今年はコロナ禍で法要を短縮したり内勤めにする寺院もあるそうです。 例年よりも雅楽を演奏する機会は少ないですが、来年には定期演奏会を予定しておりますので、この11月からはその練習に励んでおります。
ソーシャルディスタンス?
この言葉が使われるようになり、はや半年が過ぎようかと思います。
意味としては、社会的距離をとる事となっていますが、社会的距離を取るってなんや?
私なりに解釈しますと、人と人との間隔を2m以上あけなさいって事や思います。
コロナが終息する気配がない世の中では、適度な距離を取り生活することは必要不可欠な事だと思いますが、しかし私はお坊さんです。ここからが本題です
人間どうしが距離を取るのは仕方ないと思いますが、ここ最近、お寺にお参りしていないとか、お仏壇の前に座ることがないとか、仏様に対しては、頼んでもないのにソーシャルディスタンスをしているのではないのでしょうか?
コロナの渦の中、人と人の間隔は距離を取り、仏様とは密になればとおもいます、