継承
7月から大熊前会長の後を受けて新しく会長になりました岸上雄志です。よろしくお願いいたします。
まずはじめに、全国各地で起きました大雨による災害でお亡くなりになりました方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
5月から新型コロナも5類に移行し、いろいろな行事や活動が再開し始めた矢先に、予想もしない自然災害が起こり、思うように生活ができない日々が続いております。
歴史を振り返ってみますと、私たちのご先祖様もこれまでに数々の天害や人災に合いながらも、それを教訓として復興してきました。
和鳴会も、これまでにたくさんの先輩方のご苦労により今に受け継がれています。どの時代も決して順風満帆な時はなく、今の私たちにはわからないご苦労をされてきたことを考えますと、先輩方の思いをしっかりと受け継いでいかないといけないと身が引き締まる思いです。
会の活動を通して、雅楽や声明の普及や継承、会員やご縁のある皆様の幸福に少しでも貢献できますように励んで参りたいと思います。
よろしくお願いいたします。
会長 岸上雄志
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これから
ひさびさにいただきました。
ゴールデンウィーク中にご法事をされたご門徒さん宅でうどんをいただきました。
以前にもブログでお話ししましたが、香川県の中讃(丸亀市、善通寺市、多度津町、琴平町、まんのう町辺り)では、ご法事される門徒さん宅に行き、仏間にあるお仏壇に「南無阿弥陀仏」と手を合わせ、施主の方やご法事来られている方にご挨拶し終わると、「おうどんありますよ!」とか「うどんお食べになりますか?」と聞かれます。「いただきます!」と答えますと、おうどんが用意されます。お茶よりもまず先にうどんが出されます。
中讃でうどんをご用意するほとんどのご家庭での法事のうどんは湯だめです。もう何年も前の話ですが、蓋つきの黒塗りのお椀の中にうどんを盛り、お膳用のお盆にのせてご用意されていましたご家庭もありました。
ご法事のおうどんはお店では味わえないおいしさがありますし、おうどんをいただいてからのお勤めは少し元気をいただく気分にもなります。
時代の流れもありますが、無くなっては欲しくない、さぬきのご法事のおもてなしです。
(注:画像は湯だめうどんではなくかけうどんです。)
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新しい時代の始まり!
4月18日から20日の3日間、本山興正寺では宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要が勤められました。
併せて平成30年の地震、台風など相次ぐ自然災害で損傷を受けた建物の修復や境内整備が完了した奉告法要と、ご門主様のご息女・華園真慶様が次の御門主となる立場「嗣法(しほう)」に就任する嗣法就任式も行われました。
災害被害とコロナ過で十分な法要ができない状態が続いていたので、こんなに大勢の方にお参りいただいた法要は実に5年ぶり!感激しました。
また就任式の行われた19日午後の座は嗣法様が初めて登壇。主となってお勤めをリードしたり、独吟もあり、堂々とした中にも美しい作法にこれまた感激しました。
法要というと誰かの命日など「終わり」のイメージが強いですが、この度の法要は親鸞聖人の御誕生や浄土真宗が開かれたという「始まり」の法要。新しく整備された境内や、嗣法様の就任など興正寺にとってもこれからの新しい時代の始まりを感じる法要となりました。
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さまざまな ことを思い出す 桜かな
今、四国高松では桜が満開です。
桜の俳句といえば、タイトルに挙げた、松尾芭蕉のものぐらいしか知らないのですが、この句を思い出すと、特にこの4年に渡るコロナ禍を回想する自分に気づきます。本当に「さまざまなこと」が起こりました。
緊急事態宣言やまん延防止等により行動が規制され、予定がことごとく延期や中止となり、不安や無力感を覚えた時もありました。一方、東京オリンピック・パラリンピックや、ワールドベースボールクラッシックのように、力を貰ったこともたくさんありました。
ご存知の通りマスクの着用は個人の判断となり、5月には新型コロナウィルス感染症も季節性インフルエンザと同じ扱いとなります。何もかも以前の様には戻らないかも知れませんが、このコロナ禍に起きた「さまざまなこと」を、一つの糧として新しい歩みを踏み出せたらと、桜を見ながら思うことです。
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