雅楽が流れる法要

 先月末、自坊で秋季永代経法要がありました。永代経法要は浄土真宗等のお寺で主に春と秋に行われている行事です。
 ここ数年、コロナ禍でお寺の行事も例年通りに出来ない状況でしたが、久々に雅楽の演奏を入れた法要となりました。
 雅楽が演奏されると賑々しい法要になります。次第にもよりますが、今回は内陣にご法中様方が入堂される時には平調の「五常楽急」、そして退出される時には「陪臚」が演奏されました。法要後には「越殿楽」を演奏していただきました。
 演奏する側になると、じっくり聴く機会があまりなかったのですが、聴いているとやっぱり雅楽は良いなあと改めて思いました。



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時空を超えた音楽。

一日遅れではありますが、見事な中秋の名月を見ることができました。
そこでふと思い出したのが

天の原 ふりさけ見れば 春日なる
      三笠の山に 出でし月かも


という安倍仲麻呂の和歌です。
遠い異国から見るこの月と同じ月を、故郷の人も見ているんだろうなぁ。
何ともロマンチックじゃないですか。
そして宇宙単位でみれば、1300年程まえに安倍仲麻呂が見た月も今私が見る月もほぼ同じでしょう。
遥か昔の人が見ていたのと同じ月夜の空を見ている、ロマンチックじゃないですか。
雅楽もまた1000年以上の前の人が聞いていた音楽と、ほぼ同じ音楽を現代に聞くことができるものです。
ロマンチックじゃないですか?!1000年前の平安貴族が聞いていた音楽、是非聴いてみてください。



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地蔵盆

 毎年8月23日は地蔵盆が行われます。
 地蔵盆は関西が発祥とされていて、地蔵菩薩の縁日を中心に行われる、子供たちが主役の行事のことをいいます。日本では古くから地域の子供の守り神として、お地蔵様が信仰されてきました。
 去年はコロナ禍の影響で中止する自治会もありましたが、今年はどの地区でも開催されました。
 お地蔵様がお祀りされている場所は屋外なので、各自治会の方々が前もって除草作業やお掃除をされ、当日はお地蔵様が着ている帽子、ちゃんちゃんこ、はらんこ(腹掛け)が新調されていました。
 例年に勝る猛暑日でしたが、たくさんの方々がお参りされ汗だくになりながらも一緒にお念仏しました。
昔から行われてきた大切な地域の行事を今後も後世に残していけるよう精進しなければいけないと感じました。



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今年度の合言葉は「RESTART」!

 今年4月の出来事ですが、ある団体からの奏楽依頼がありました。
 当然、それに向けて練習をしたのですが、しばらく集まって練習をしていなかったため、スタンダードな曲でさえ合奏に一苦労という有り様でした。
 演奏当日は、つつがなく終えることが出来ましたが「継続は力」ということを痛感した出来事でした。
 和鳴会は6月で年度が変わります。今年度は以前の様な活動を徐々に復活させる計画です。
 今月は特別研修会を3年ぶりに行い、元宮内庁楽師の安西省吾先生に指導していただきました。また、定期演奏会も計画しています。
 そのために、なによりも練習を継続していくところからの「RESTART」の年度と心したいと思います。



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和鳴会

 今年の7月で前身である「笛の会」結成36年を迎えます。「和鳴会」と会名が変更となってからは2月で28年となりました。


 所属している会員の入れ替わりはありましたが、会が出来てからもう36年、結構長く続いています。会員の方の平均年齢も50歳を超え、結成当時に比べて大分高齢になってきました。これからは、会を作った人たちの思いも受け継ぎながら、グループをどう維持し発展させていくかということに取り組んでみたいと思います。
 平成26年には結成20周年記念演奏会が開催されました。令和6年には結成30周年を迎えます。ここ2年程コロナ禍でまともな活動が出来ていませんが30周年に向けて何かできるか、これから少しずつ考えてなんらかの催しが出来ればいいなと考えています。


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